人類の思い上がりの象徴おすすめ度
★★★★★
超高層ビル火災とそれに捲き込まれた人々の人間模様と、命懸けで敢然と立ち向かう
消防士たちの活躍を、壮大なスケールで描いたデザスター・ムービーの代表的作品です。
時の大スター、スティーブ・マックィーン、ポール・ニューマンを始め
ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア、
ジェニファー・ジョーンズ、スーザン・ブレークリー、O・J・シンプソン、
リチャード・チェンバレン、ロバート・ボーン、ロバート・ワグナー等
映画・TVの枠を超えた豪華な面々が非常に濃い人間ドラマを見せてくれます。
サンフランシスコのファイナンシャル・ディストリクトに聳え立つ地上138階
の世界一の超高層ビル、グラス・タワー。 落成式典と記念パーティーを控え、
着々と準備が進んでいましたが、地下の発電機故障をきっかけにヒューズが指定の
規格よりも安い物が使用されている事が発覚・・・、その後まもなく81階の倉庫
で配電盤がショートし火が燃え移っていきます。 そうした事態を知る由も無く、
各界の著名人が次々にグラス・タワーにやって来ます。 しかし、知らず知らずの
うちに遂に各階で火災が発生し取り返しの付かない状況に発展してしまいます・・・。
ひたすら消火と救助活動に励むマックィーンや、不正を見逃してしまった責任を
痛感し知恵を絞って消防隊に協力するニューマンなどとは対照的に、ただ自分の
身の保障しか頭に無い自己中心的な男も配置し、極限状況下の人間の心理を良くも
悪くも繊細に表現しています。 破壊された非常階段からの脱出、エレベーター・
シャフト内をロープ降下、吊り篭で隣のビルへ脱出、停止した屋外エレベーターごと
地上へ救出、またラストの消火作戦もとてもダイナミックです。
あれから34年が経過、ブルジュ・ドバイが間もなく竣工しようやくグラス・タワー
を抜くほどの高さを誇る世界一のビルが現実に誕生しますが、最新の設備を兼ね備え
ているからと高を括らず、間違っても人災などを起こさないよう切に願うばかりです。
あと、DVDに関しては出来れば「ゴールデン洋画劇場」版の吹き替えで観たい気も
します・・・。
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
全般的に言うと初心者向けだと思います
。これを知らずして新しい時代のエンターテイメントは語れません。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。