「家族」のままではいられない?おすすめ度
★★★★★
いよいよシリアスモード全開になってきた「桜蘭」、
ラストへのスパートが漂ってきて寂しい限りです。
この漫画はかつて大ブレイクした「ひとつ屋根の下」に
設定が似ているんですね。それぞれ事情の有る兄弟妹たち
が、血のつながらない兄妹で恋に落ちて、家族でありつつも、また
男女としてでも逃れられない感情で取り込まれていってしまう。
今回の光の迷走はまさに、その苦渋に苛まれる様子が読んでいて
気の毒な程で、いたたまれなかったです。
そしてハルヒもまた、遅い思春期を向かえ、少女から女性へと
脱皮しようとしています。
しかし、光・環・ハルヒには、常に見守ってくれ、無償の愛情を
指し示してくれる大人や先輩、友達がいる。本当に幸せな子供達です。
その自分達の幸福を、いつか大人になった時、彼らが懐かしく
振り返ってくれる未来がきてくれたら良いな。
果たして、環様は「母親=ハルヒ」と重ねてしまう無意識の呪縛から
卒業できるのか。光はどうやって苦しみから解放されるのか、
そしてハルヒは?
もう読むのが少し辛いくらいの展開ですが、最後まで、この素晴らしい
作品を見届けたいと思います。
ハルヒと光おすすめ度
★★★★★
この13巻の主役はハルヒと光。
ハルヒは今まで自覚していなかった環への気持ちに気づき始めます。
その過程が不器用なハルヒらしく、とても面白い。
今まで自覚していなかった気持ちをどう整理して、どう落ち着くのか?
光も心中穏やかではありません。
トラウマを抱えた環を助けたい想い、しかし環を助けることが
自分とハルヒとの今後に良い影響を及ぼさないことも知っている。
激しい葛藤の末、光はある行動に出ます。それは・・・?
このあたりが見所でしょうか。
ハルヒもヒロインとして、ようやくここまで来たかという感じ。
徐々にではありますが、確実にハルヒの心の変化を描いてきた葉鳥ビスコさん。
上手いなぁと改めて思いました。
細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★
わたくしめもついに買いましたよ
。とにかくこれは絶対買いだ!
ホント満点を付けても良い出来です。