可能性のソースブックおすすめ度
★★★★★
ルールブックって、「読む」っていうより「眺める」のが楽しいんですよね。
あらためて手に取ると、いろいろとアイデア(妄想?)が浮かんできます。
まず例えば、背表紙に書かれたコピー。
第3版の時は「世界を創造せよ!」でした。
もちろん単純にして愛すべき私は「よっしゃ!俺がすっげぇ世界を創ってやるぜ!!」と息巻いちゃうのでした。出来上がりは…しょぼしょぼ。
今回、第3.5版のコピーは「想像力の世界が発見の時を待っている」。
懲りずに「よっしゃ!俺が発見してやるぜ!!」と息巻いてしまう自分が可愛いく錯覚できちゃいます。
また例えば、挿絵からだけでも、いろいろなイメージを膨らませられます。
第2章「ルールの運用」中の「戦闘」に添えられた上のような挿絵が。
また、第3章「冒険とシナリオ」中の「罠」には右の挿絵が。
「こんな風な戦闘に至るまでは……」とか、「こんな罠があるダンジョンってことは……」とか、考えるだけでも楽しいし、シナリオを考えるソース・ブックとしても活躍してくれそうです。
もちろん、他にも第4章「ノンプレイヤー・キャラクター」のNPCデータ例から味付けして使ったり、第7章「魔法のアイテム」から「今度のシナリオに、このアイテムを」とか、可能性がいっぱいです。
プレイヤーにとっても必需品となる改訂されたコアルールの二冊目おすすめ度
★★★★★
本書は、改訂されたダンジョンズ&ドラゴンズ第3.5版(以下v.3.5)の基本ルールブックの二冊目である。主にダンジョンマスター(DM)にとって不可欠なルールやデータが収録されているが、上級クラスや魔法のアイテムについてのルールやデータはプレイヤー(PL)にとっても必需品と言える。
3版からの主立った変化としては、ページ数が320pに増えて章立てが変わり、罠の増加、野外や市街地での遭遇表、遭遇サンプル、エピックルール(21Lv以上のキャラクターについてのルール)、水中戦闘、次元界を含む宇宙観についての記述、上級クラスなどが追加され、魔法のアイテムやDamage Reduction(ダメージ減少)などについてのルールやデータが変更されている。特に野外や市街地での遭遇表の追加は、シナリオを作成したり運用するのに有り難い。さらに、バトル・グリッドや呪文の効果範囲、間合いのテンプレートなどが付随しているのもゲームに役に立つ。
PLにとって何よりも魅力となるのが、16種類に増えた上級クラスと魔法のアイテムであろう。秘術呪文と信仰呪文の両方の術者レベルが毎レベル伸びるミスティック・シーアージを始めとする魅力的な上級クラスはキャラクターの幅を広げてくれるだろう。
また、呪文修正特技を呪文に付随させる効果があるメタマジック・ロッドを始めとする新しい、あるいは効果の変更されたマジックアイテムを使いこなすためにも本書は必須と言える。
出来は非常に良いです。
おすすめ度 ★★★★★
出来は非常に良いです。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!