マニアックなフェチからフェチを活かした一般エロ漫画への過渡期に当たる6冊目。おすすめ度
★★★★☆
★4の下。
著者の6冊目。
母を超える縄抜け師を目指す女生徒が天才縄師である後輩男子生徒と自らの存在意義を賭けて戦う表題作『Escape Artist(前後編)』は、展開自体は漫画チックな大バカ路線ながら、必死に脱出しようとする彼女が絶望の淵で刹那な快楽に溺れる描写が抜群の切れ味。
少年の亡き母が生前のままの姿で小学校に同級生として転校してくる大バカ系『ゆうれいママは小学生』。
カラー4頁含む、上京したエロ漫画家と夏休みに遊びに来た妹の縄縛ラブ『こみっくシスター』。
某電車の女性運転士が、こともあろうか運転中にブレーキハンドルでオナってしまうオバカ話『運転手は君だ!車掌は僕だ!』。
夏休みに独りで汽車に乗った少年が、とんでもない日課をもつ同世代の少女に男にされちゃうお話『絵日記にかけないこと』。
アニメ上映会の体育館で、タイツの下にパンツ掃き忘れた少女が、墓穴を掘って濡らしちゃった挙げ句、照れ隠しに無茶苦茶な行動に出たら、もーどーにも止まらなくなっちゃうお話『のーぱんたいつ』。
ブルマをからかわれた女生徒が、男子生徒を縄跳びで拘束した挙げ句、奪っちゃうお話『ぶるまん娘』。
風邪で病院に行った少年が、あり得ないオコチャマ女医に拘束されて搾り取られちゃうお話『華氏119』。
ポニーテイルと半ズボン少年と縄と柔軟体操とサブカルと乗り物をこよなく愛する著者らしいフェティシズムとオバカなノリの融合が見事な一冊。
前作ほどではないけど今回もショタ系の作品が多めのため、まだ読み手を選ぶかもしれませんが、表題作は一般エロ漫画としても充分名作の部類でしょう。
前半の作品は一般的観点からみても充分エロを楽しめますが、布越しのえっちも2編あるし、後半はマニアックすぎてフェチっ気無い方には物足りないかもしれません。
フェチっ気の強い、楽しいエロ漫画が好きな方へのお薦めです。
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
出来は非常に良いです。ファンなら買って間違いなく損のない品ですね。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。