オペラティックに変化したブラガおすすめ度
★★★★★
激しい疾走感と秀逸なメロディでファンに高評価を受けている3rdと4thの後にこのアルバムを手にしました。聴いた上で先ず考えたのは、パワー・メタルやメロスピと言った従来路線を期待してこのアルバムを購入すると(良い意味でも悪い意味でも)裏切られる可能性が多分にあるということでした。と言うのもその要素が完全に消えた訳ではありませんが、バンドとしてのウェイトがそこから既にシフトしてクワイアーを多用したオペラティック・メタルとでも言うべき構成に成っているからです。
初めて聴いて思ったのは「音塊が迫ってくる」、といったものでした。複雑な構成で何処がサビなのか、また非常に音が多く収録されているのでどれがメインメロディに当たるのかというのも分かりにくいのです。一聴して良さが分かる、といった類いのアルバムでないことは確かです。
2「Battlefield」7「The soulforged」は疾走感とオペラが融合したブラガらしいメタルを提供してくれます。他の方のレビューにもある様に、バンドの変化にとまどう方はこの2曲のキラーチューンから馴染んでいけば宜しいかと。
また従来のパワー・メタルとピアノ&アコギ両バラード共に収録されているので、耳の肥えたファンの方にも聴き応えは十分です!
確かに歴代のアルバムと比較すると取っ付きづらい面はあると思います。
さりながら個人的には完成度は上記2作のアルバムに比肩する傑作アルバムだと思います!
是非聞き込んでブラガのリズムに酔いしれてください( '∀`)
もはや初期の面影はないものの・・・おすすめ度
★★★★☆
もはや一流バンドとしての地位を確固たるものにしつつあるBLIND GUARDIAN、02年発表作品。
前作「NIGHTFALL IN MIDDLEEARTH」でジャーマン・メタルとしての表現形態の一つの到達点に達したわけだが、今作では、より雰囲気を重んじた徹底に徹底を重ねた作りこみにより、これまで以上に濃密な仕上がりを見せている。
以前のようにスラッシーな疾走をする場面はほぼ皆無に等しく、初期作品に魅力を感じているファンに訴えるものがあるかどうかは微妙だが、メタル・アルバムのクオリティとしては紛れもなく一級品。
同じバンドとして聴くには自分でも正直、難しいものがあるが、別バンドとして捉えてみると、大仰極まりない重厚なバトル・メタルの勇壮なメロディが実に魅力的に響いてくる。
作りこみ過多ゆえ、入ってくる情報があまりに多いため、一聴すると壮大なコーラスの印象しか残らないが、何回も繰り返し聴くことで旨みがどんどん出てくる、濃い口のスルメみたいなアルバムだ。
個人的イチオシは勇壮&キャッチーなメロが秀逸な#7“Soulforged”。
この作品を最期に、オリジナル・ドラマーのトーメン・スタッシュが脱退しちゃったのはかなり残念だけど、今の彼がやっている音楽を聴けば、やっぱこの方向性には耐えられなかったんだろーね(^^;
玄人好みおすすめ度
★★★★★
最高だ!もはや普通のジャーマンを好む人には理解できなくなってきている。ハロウィンのような速くて明るい曲を聞きたいなら4THあたりを聞いて下さい。もうブラガにはメロパワとかメロスピなんて言葉は当てはまらなくなってきている。曲の完成度が半端じゃなくブラガワールドはより深くなっている。次作はどんな作品なのか楽しみで仕方ない。
ケルトおすすめ度
★★★★★
ケルト音楽をモチーフにした曲が多い彼ら。そこが、今回のアルバムで、見事に開花する。時には、”開花しすぎ、、、”と感じられるくらいのボリュームで迫り来るが、それは一度に消化しようとしたからだろう。時間をかけて、ゆっくりと味わいたい。本当に、血となり肉となるような曲が一杯の一枚なのだから。
素晴らしい。でも・・・おすすめ度
★★★★★
前作「NIGHTFALL IN MIDDLE EARTH」のスケールの大きなサウンドで、軟弱なメロスピ・バンドとの完全な差別化に成功したBLIND GUARDIAN。
本作はそれに続く3年半ぶりのアルバムだ。
サウンドは前作までと基本路線は変わらないドラマティックなメロディック・メタルだが、
スピードにこだわらずただただサウンドの完璧さを追及した前作と比較すると少々薄まってしまった印象。
相変わらず凡百のバンドが逆立ちしたって作れない恐ろしいまでの質の高さを誇るアルバムなのだが、
アルバムごとにその時点で出来る最善を尽くしてきたBLIND GUARDIANというバンドの本質を考えると
このアルバムでは少し守りに入ってしまったのかなという印象が強い。
"Mirror mirror"級のキラー・チューンが入っていれば印象も多少違ったかも。
買うしかない!
おすすめ度 ★★★★★
言うまでもなく最高峰
。これを知らずして新しい時代のエンターテイメントは語れません。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。