現代社会の風刺画おすすめ度
★★★☆☆
ルパート・パプキン(ロバート・デ・ニーロ)は一途にテレビの司会者になりたくて、妄想をつのらせつつ部屋で人気コメディアンのジェリー・ルイスの写真を相手に、スター気取りで自作自演している。悪気はないがあぶない男だ。もう一人ジェリーにつきまとう女がいる。マーシャである。ふたりはジェリーを誘拐して監禁する。そして、主役の不在に乗じて、ルパートは念願のショウで笑いを取る。
ホラーの要素をあわせ持ったコメディだ。ルパートは妄想と現実がごちゃまぜになってどこまでも勘違いしている。おかしいけれども、本気なのか冗談なのか測りかねるロバート・デ・ニーロの自信満々の笑顔は、不気味でもある。
ジェリーは演技らしい演技はなにもしていないが、実際にもコメディアンであるために、素顔はこんなものかと納得してしまう。表向きとはちがって無愛想で非情な男で、殺到するファンにも内心はつめたい。人気稼業の一面をみせてくれる。
最後は、ルパートが自伝を出版してテレビの人気者になるのだが、ここは妄想の続きなのかどうなのかがわからない。映画を見る限り、夢が実現したように見えるのだが、ママの呼び声で夢が覚めればもっとおもしろかった。残念。それで一つ減らして三つにした。
凄いの一言
おすすめ度 ★★★★★
とても面白いじゃないですか
。ファンであれば購入価値は高いかと存じます。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。